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サブリース利回りを正しく計算する方法は?見落としがちな注意点も解説

不動産投資のイロハ

髙谷 千賀子

筆者 髙谷 千賀子

不動産投資をすることで自身の生活に潤いを持てたことが不動産会社を興した理由です!
投資の世界で「卵を一つの籠に盛るな。」という格言がありますが、収入の柱は何本もある方が良いと思いますし、その中で投資の必要性を感じていましたが、投資の中でも不動産投資がとても面白く事業として考えられたので、ぜひ「不動産投資の良さ」「不動産活用で潤う」を周りの方々に知っていいただきたい!という想いで活動しております!


サブリースの利回りを見たとき、この数字は本当に信用して大丈夫なのかと不安になる方は少なくありません。一見、高い利回りに見えても、計算方法や前提条件によって結果は大きく変わります。
そのため、まずはサブリースならではの仕組みを理解し、表面利回りと実質利回りの違いや、それぞれの計算の考え方を知っておくことが重要です。さらに、サブリース手数料や修繕費など、どこまでコストを含めて計算しているかによっても、利回りの印象は変わってきます。
この記事では、利回りの計算手順と注意点を整理し、提示された数字を自分でチェックできるようになることを目指します。利回りの数字が信用できるか不安な方が、落ち着いて判断できるよう、順を追ってわかりやすく解説していきます。

サブリース利回りの基礎と一般賃貸との違い

サブリースは、不動産会社などのサブリース事業者が物件を一括で借り上げ、オーナーに一定の賃料を支払ったうえで入居者に又貸しする仕組みです。一方、一般的な賃貸経営では、オーナーが入居者と直接賃貸借契約を結び、空室や賃料変動のリスクも自ら負います。国土交通省のガイドラインでは、サブリース方式は空室リスクの平準化などのメリットがある一方で、賃料減額や中途解約などのリスクがある点に注意するよう示されています。
このように、賃料の受け取り方や負うリスクの範囲が異なるため、同じ利回りという言葉でも、サブリースと一般賃貸では意味合いや実際の手取り額が大きく変わる可能性があります。

不動産投資の利回りは、投資額に対してどれだけの賃料収入が得られるかを示す指標であり、主に表面利回りと実質利回りという2種類がよく使われます。
表面利回りは、年間の家賃収入総額を物件価格で割ったもので、管理費や修繕費、固定資産税などの経費を考慮しない、あくまで概算の目安です。これに対して実質利回りは、年間家賃収入から管理委託料や共用部光熱費、固定資産税、火災保険料などの運営コストを差し引き、その残りを物件価格で割って算出します。各種解説でも、実質利回りの方が投資の採算性をより正確に把握できる指標とされており、特にサブリースを検討する際には実質利回りの確認が重要とされています。

サブリースの場合、オーナーが受け取るのは入居者からの家賃ではなく、サブリース事業者から支払われる保証賃料であり、その水準は入居者が支払う家賃から手数料などを差し引いた額になります。そのため、広告などで示される利回りが入居者からの家賃を前提とした表面利回りであると、実際にオーナーが受け取る保証賃料ベースの利回りより高く見えてしまうことがあります。さらに、サブリース契約では、賃料減額条項や契約更新時の条件変更により、将来の保証賃料が下がる場合があると、国土交通省や消費者庁などの資料でも注意喚起されています。
このように、サブリースでは仕組み上、手数料や将来の賃料改定が表面に出にくく、利回りが実態より高く見えやすいため、数字に不安がある方ほど、保証賃料と各種コストを丁寧に確認することが大切です。

項目 一般賃貸経営 サブリース方式
契約の相手方 オーナーと入居者 オーナーと事業者
主な収入の基準 入居者からの家賃 事業者からの保証賃料
利回り計算の注意点 空室損や経費の把握 手数料と賃料減額条件

サブリース利回りの正しい計算手順とチェックポイント

サブリース前提で利回りを確認する際は、まず表面利回りと実質利回りを分けて計算することが大切です。
表面利回りは年間の賃料収入を物件価格で割るだけの単純な計算ですが、サブリースでは空室リスクを負わない代わりに手数料が差し引かれます。そのため、サブリース賃料や手数料率を契約書で確認したうえで、表面利回りと実質利回りを段階的に求める意識が重要になります。こうした手順を踏むことで、提示された数字と自分の計算結果との差を把握しやすくなります。

次に、実質利回りを求める際の具体的な流れを押さえておきましょう。
はじめに年間のサブリース賃料から管理委託料やサブリース手数料を差し引き、実際に受け取る年間賃料を算出します。次に、その金額から共用部の光熱費や定期的な点検費用、固定資産税などの支出を差し引き、年間の手取り収入を整理します。最後に、年間手取り収入を物件価格と購入時諸費用の合計で割ることで、サブリース契約を踏まえた実質利回りが確認できます。

さらに、計算に含めるべきコストを漏れなく洗い出すことが重要です。
サブリース手数料のほか、原状回復費用の負担範囲や、長期修繕計画に基づく修繕積立の水準も、利回りに大きく影響します。また、設備更新費や将来見込まれる大規模修繕の負担も、一定の年平均額として見込んでおくと、過度に高い利回りを想定せずに済みます。
このように、毎年発生する費用と数年ごとに発生する費用を分けて整理し、実質利回りに反映させる視点が欠かせません。

項目 内容 利回りへの影響
サブリース賃料 手数料控除後家賃 収入水準の基礎
運営経費 管理費光熱費等 手取り収入の減少
修繕関連費 原状回復長期修繕 中長期利回り低下
購入費用合計 物件価格諸費用 利回り計算の分母

最後に、提示された利回りが過大になっていないか、自分で再計算して確かめる姿勢が大切です。
案内資料では、サブリース手数料や将来の修繕費を十分に織り込まず、表面利回りだけが強調されている場合があります。そのため、契約書や重要事項説明書に記載された賃料、手数料率、負担費用をもとに、前述の手順で表面利回りと実質利回りを計算し直すことが有効です。
こうして自分の数字で確かめることで、利回りの印象と実際の収支のズレに気付きやすくなり、冷静な判断につながります。

利回りの数字が信用できるか判断するための注意点

まず、「家賃保証」「空室リスクなし」「高利回り保証」といった表現を見ると、安定して高い収益が続くように受け止めてしまいやすい点に注意が必要です。

国土交通省や消費者庁は、サブリース契約の勧誘時に将来の家賃減額や契約解除の可能性を十分説明することを求めており、誇大な広告表示は法律で禁止されています。したがって、利回りの数字を見る際には、保証と表示された期間や条件、家賃が見直される前提がどのように設定されているかを丁寧に確認することが大切です。

次に、利回りの表示には、賃料改定条件や空室リスク、将来の修繕費が十分に織り込まれていない場合が多いことを意識しておく必要があります。
国土交通省などの資料では、サブリース方式でも借地借家法に基づき、契約期間中や更新時に家賃減額の可能性があることや、サブリース事業者から解約される場合があることが示されています。また、建物の大規模修繕費や設備更新費は、利回りの計算に含めて検討することが推奨されており、これらを考慮しない数字は実情より高く見えるおそれがあります。

さらに、広告や試算表に記載された利回りは、多くの場合「表面利回り」に近い考え方で示されているため、そのまま信じ込まずに自ら裏付けを取る姿勢が重要です。不動産投資に関する解説では、管理費や修繕費、税金などを差し引いた「実質利回り」の方が収益性の判断に適しているとされており、数字の根拠となる前提条件を確認することが大切とされています。具体的には、契約書や重要事項説明書で賃料改定のルール、負担する費用の範囲、保証期間や中途解約時の取り扱いを一つ一つ確認し、提示された利回りがどの条件を前提としているのかを明確にしておくと安心です。

確認すべき表現 注意して見るポイント 関連する資料箇所
家賃保証という文言 保証期間と減額条件の有無 契約書の賃料条項
高利回り保証の表示 表面利回りか実質利回りか 試算表の前提条件欄
空室リスクなしの説明 解約条件と管理範囲の内容 重要事項説明書の説明部分

サブリース利回りに不安を感じたときの具体的な相談・確認方法

まずは、利回りの数字に不安を感じたときに、手元にそろえておきたい資料を整理しておくことが大切です。
具体的には、サブリース契約書、重要事項説明書、賃料や管理費の条件が分かる資料、修繕や設備更新に関する書面などです。国土交通省のガイドラインでも、契約内容や賃料改定条件を事前に十分確認することが求められています。これらを一式そろえたうえで、「賃料はいつどのように見直されるのか」「将来の修繕費は誰がどの範囲で負担するのか」など、自分が確認したい質問を箇条書きにしておくと整理しやすくなります。

次に、将来の収支シミュレーションを自分で見直す際の視点を押さえておくことが重要です。
表面利回りや実質利回りの計算では、空室率や管理費、修繕費などを織り込んだ上で、年間の手取り額がどの程度になるか確認する必要があります。もし、家賃収入は変わらない前提なのに、将来の修繕費や賃料減額の可能性が全く反映されていない場合は、利回りが実態より高く見積もられているおそれがあります。また、借入金がある場合には、返済後に残るキャッシュフローが毎年安定して確保できるかどうかも、あらかじめ確認しておくと安心です。

さらに、不安が残る場合には、サブリース契約の締結前や更新前の段階で、利回りや契約条件の妥当性について専門家へ相談することが有効です。
国土交通省の資料では、サブリース方式による賃貸住宅経営では、賃料減額や契約解除などのリスクを十分理解したうえで判断することが促されています。公的な相談窓口や、不動産に詳しい専門家へ事前に相談することで、自分では気付きにくいリスクや、利回り計算上の抜け漏れを指摘してもらえる可能性があります。とくに、高い利回りだけを強調する説明を受けている場合には、第三者の視点で数字の根拠を確認してもらうことが、トラブル防止につながります。

事前に準備する資料 自分で確認したい項目 専門家へ相談する意義
サブリース契約書一式 賃料改定条件の具体的内容 契約条項の不利な点の洗い出し
重要事項説明書 空室リスクと想定利回り 利回り計算の妥当性確認
修繕計画と費用見込み 長期収支の変動要因 将来の資金計画の再検証

まとめ

サブリースの利回りは、計算方法や含めるコスト次第で数字が大きく変わります。広告の「高利回り」だけで判断せず、サブリース料や将来の修繕費まで含めてご自身で再計算することが大切です。もし計算が不安、数字の根拠があいまい、と少しでも感じたら、その違和感は放置しないでください。
契約前の利回りの見直しや収支シミュレーションのチェックを念入りに行いましょう。「この利回りは本当に大丈夫か」を一緒に確認したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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